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肉離れかも?こむら返りと肉離れの違いについて徹底解説いたします!


目次
こむら返りと肉離れは全然違うもの
両方とも激痛を感じることや、筋肉の収縮によって起こることからこむら返りの症状が肉離れと勘違いされたり、肉離れの症状がこむら返りと勘違いされることがあります。しかし、実際は全く違うものです。
今回はこの2つの違いについて解説いたします。まずは、肉離れとこむら返りが起きる仕組みから違いを見ていきたいと思いますのでぜひ参考にしてください!
そもそもこむら返りって何?
そもそもこむら返りとは一体なんなのでしょうか?専門的な医学用語でいうとこむら返りは「腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)」と呼ばれています。腓腹筋とはふくらはぎの筋肉のことです。こむら返りとはふくらはぎの筋肉が痙攣している状態のことを言います。
しかし、これだけではちょっと浅いので、もうちょっと具体的に見ていきましょう。
人間は筋肉の収縮と弛緩の繰り返しで生活している
人が立ったり、歩いたりできているのは筋肉が収縮と弛緩を繰り返しているおかげです。これには脳や脊髄、筋紡錘(筋肉のセンサー)、腱紡錘(腱のセンサー)が深く関わっており、これらが正しく動作することで普段の生活が成り立っています。
しかし、こむら返りが起きた時はこれらシステムの中で異常が発生し、筋肉が収縮したら、弛緩するはずが「筋肉が収縮し続ける」という異常事態が発生してしまっているんです。
筋肉が収縮し続けることで神経を刺激して、あの激痛が発生しているんです。まずは、これがこむら返りが起きるメカニズムということを理解しておいてください。
そもそも肉離れって何?
では、次に肉離れについて見ていきましょう。肉離れとはこむら返りと違い、筋肉(筋繊維や筋膜)が損傷することをいます。もっと重症な場合は断裂してしまうもあります。
先ほどのこむら返りでは「筋肉が収縮し続ける」でしたが、肉離れは「筋肉の損傷、または断裂」です。明らかに違いますよね。
また、肉離れは筋肉に高い負荷がかかった時に起こりやすいです。例えば、スポーツ選手の練習中や試合中、重いものを持ったりする時ですね。そんな時に筋肉がその負荷に耐えきれずにブチッと切れてしまうんです。
なので、肉離れを起こしてしまった人の多くが「ブチっていう音が聞こえた」「筋肉がブチっと切れる感じがした」などの感想を言います。
これで肉離れのメカニズムは理解できましたね。こむら返りとの違いも理解できたことでしょう。では、これら2つの症状の違いも見ていきます。
こむら返りが起きた時に現れる症状
こむら返りが起きた時は、筋肉が収縮し続けます。なので、ふくらはぎでこむら返りが起きた場合は「つま先を立てよう」という意思がなくとも、つま先が勝手に立ちます。ふくらはぎの筋肉が勝手に収縮するので、自然とつま先が立ってしまうんです。
そして、激痛が伴います。しかし、こむら返りの痛みは基本的に長時間続くものではありません。筋肉の異常収縮が終われば痛みは消えるので短時間で治ります。また、ふくらはぎでこむら返りが起きた場合はアキレス腱を伸ばすようなストレッチをしてあげるとすぐに痛みを治めることができます。
肉離れが起きた時に現れる症状
一方で、肉離れは一瞬で起こります。例えば、走っている時など、筋肉にかなりの負荷がかかった時に「ブチっ」と筋肉が切れるような感覚です。痛みはこの一瞬で終わりではなく、筋肉の損傷が治るまで続きます。
こむら返りの筋肉が収縮し続ける感じとは全く違い、一瞬で筋肉に傷が入るのでそこから完治するまで痛みが続きます。軽めのものであれば一週間程度で治りますが、重症である「筋肉の断裂」まで行っていたら手術が必要になってくるほどの大怪我となってしまいます。
こむら返りと肉離れの違いとは?
これまでの説明でご理解いただけたと思いますが、こむら返りと肉離れは全く違うものです。違うポイントは簡単に説明すると3つです。
1つ目は「メカニズム」です。こむら返りは「筋肉の異常収縮」、肉離れは「筋肉の損傷、または断裂」です。
2つ目は「痛み」です。こむら返りは筋肉の収縮によって神経が刺激されて起こる痛み、肉離れは筋肉の損傷、断裂による痛みです。また、こむら返りは短期的な痛みで終わりますが、肉離れは完治するまで痛みが続きます。
3つ目は発生する「原因」です。こむら返りが起きる原因として考えられるのは、水分不足や、高齢化による筋肉の硬化/萎縮、ミネラル不足、妊娠、持病、肝臓の疾患、運動不足などです。
肉離れは基本的に筋肉に高い負荷がかかった時にしか起こりません。ただし、運動不足の人で「いきなりジャンプする」とか「ちょっと重いものを持った」という一見高い負荷には思えないような場合に起こることもあります。
これは主に運動不足のせいです。周りから見れば大したことないことでも、運動不足でその人の筋肉は怠けているのでそれが高い負荷となり肉離れが起きてしまいます。
こむら返りが起きた時の対処法
こむら返りが起きた時は、慌てずに筋肉を伸ばしてあげることが大切です。ふくらはぎでこむら返りが起きた時はアキレス腱を伸ばすようにストレッチしてあげましょう。
そうすることで、こむら返りの痛みはすぐに治ります。また、こむら返りが起きた後の筋肉は緊張して硬くなっている状態です。この状態が続くとまたすぐにこむら返りが再発する可能性があります。
なので、こむら返りが治まった後もある程度はストレッチを続けて筋肉をほぐしてあげるようにしましょう。歩いたり、足首を回したりするのも筋肉の緊張を解くのに効果的ですのでお試しください。
こむら返りが起きるのは立っている時や、座っている時などに限りませんよね。時には寝ている時なんかにも起こります。なので、寝ている時、座っている時、立っている時にできるこむら返りに対処するストレッチの方法をわかりやすく解説してくれている動画を貼っておきますのでぜひ参考にしてください!
立っている時にふくらはぎ、アキレス腱をストレッチしてこむら返りに対処する方法
座っている時にふくらはぎ、アキレス腱をストレッチしてこむら返りに対処する方法
寝ている時にふくらはぎ、アキレス腱をストレッチしてこむら返りに対処する方法
肉離れが起きた時の対処法
肉離れが起きた時に重要なのは「絶対安静」です。なぜなら、もし筋肉の損傷くらいの軽い肉離れでもそのあとに動き続けて負荷をかけると「断裂」に悪化してしまう危険性があるからです。また、「断裂」の場合はさらに傷口を広げてしまう可能性があります。
なので、「ブチっ」という感覚がしたり音が聞こえたり、「これは肉離れかも」と思ったり無理をせずに必ず安静にしておきましょう。そして、病院で詳しく検査してもらいましょう。
肉離れの検査は整形外科に行けばしてくれますので、整形外科のある病院に行くようにしましょう。
こむら返りの予防法
こむら返りが起きる場合、考えられる原因は1つではありません。様々な原因が考えられます。もし、汗をよくかく夏にこむら返りがよく起こる場合は、水分不足かミネラル不足の可能性が高いです。
しっかりと水分補給するのと同時にミネラルも補給するようにしましょう。スポーツドリンクを飲むとこれら2つを同時に補給できます。
こむら返りは他にも様々な原因があり、それに合わせた予防法が必要です。下にそれらを解説している記事を貼っておきますので、まずは自分のこむら返りがどんな原因で起きているのかを見極めて、それに合わせた予防法をとっていきましょう!
肉離れを予防する方法
肉離れが起こりやすいシュチュエーションとして、「筋肉が緊張した状態で運動する」が有名です。例えば、100mの試合で途中で走れなくなってレースをやめてしまう人を見たことありますよね?
あれのほとんどが肉離れです。普段は柔らかくバネのように収縮と弛緩を繰り返してくれる筋肉が、硬くなることで損傷や断裂を起こしやすくなります。
なので、運動前にしっかりとストレッチをする、準備運動をしっかりするなどの予防をして筋肉の緊張をほぐしてあげるように意識しましょう。
また、日頃から筋肉に負荷をかけてあげるようにすることも大切です。いきなり普段ではかからないような高い負荷が筋肉にかかると肉離れを起こしやすくなります。
筋トレをする時などは最初は軽めにやって、慣れてきたら負荷を高くするように工夫してやりましょう。

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